本棚の上に置いてある絵と本の表紙。
なんて、そっくり!
その事実に気がついたときは、ほんとうに驚いた。
赤い花と青い鳥の絵はベラルーシの小さな村のバーバの刺繍をわたしがスケッチしたもの。
数年前、『アレクセイの泉』(本橋成一監督)というドキュメンタ リー映画の撮影隊のひとりとして、ベラルーシの小さな村に行き、その村に住んでいるジジとバーバたちの絵を描いた。その中の一枚。
(実はチェルノブイリ原発事故で放射能汚染された 場所に戻って住んでいる。
映画については、こちらのサイトを参照、オススメです!)
そこに住むバーバたちは、刺繍が大好き。
それぞれの家の中には、 彼女達の丹精した刺繍がいっぱい飾られていました。
本は、夏目漱石の『道草』の復刻版の布貼りの表紙。
この偶然の一致。
文様は遠い昔から、くりかえしなぞられ、引用され遠い道のりを伝播してきた。
そういうことを頭では判ってはいたものの、このベラルーシのバーバと漱石の出会いにはびっくり。
本棚は時々こんな不思議な出会いの舞台になる。
(しもなかなぼ)
*漱石の『道草』復刻版の表紙や中身は、こちら(Book Laboratory)からどうぞ。
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